最近のニュースを見てご存知な方もいると思いますが、リクルートや日産自動車など、数多くの企業が副業やリモートワークの解禁に踏み切っています。
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アントレプレナー(起業家)としての道が広く開けている今日、しかし自分でどのようにしてビジネスをすれば良いのかわからず、チャンスをものにできない人がほとんどではないでしょうか?
このサイトでは、エンターテインメントが好きな人に、
- エンタメ業界での就職や起業の方法を伝える。
- ビジネスマン、アントレプレナー(起業家)としてのスキルを向上させるきっかけを提供する。
この2つを目的にした記事をお届けする予定です。
今回の記事は、起業に興味のある人は必ず知っておきたい、
社会にインパクトを与えるアントレプレナー(起業家)になるために必要なこと
この秘密について、海外の起業家向けWEBサイトENTREPRENEURに掲載された、
「Want to Have True Impact as an Entrepreneur? Master These 6 Things.」
を元に考察します。
社会において本当にインパクトを与えられる起業家になるためにマスターしたい6つのこと、という起業家にとってはぜひ知っておきたい内容ですね。
Entrepreneurの記事で紹介された6つのこととは、
- どんなアクションにも「なぜ?」という目的意識を持つこと。
- 困った時は常に目的を見返す。
- 強みを伸ばす。
- 一人で仕事を完成させようと思うなかれ。
- チームの上に立つのではなく、チームの一人になれ。
- 誰かのために生きよう。
以上のフレーズでした。要点は、
- 1、2は目的意識の重要性
- 3は事業を成功させる上で「強み」を生かす大切さ
- 4、5はチームで事業を行う際の注意点
- 6は自分自身の成長を促すために必要なこと
全てがお互いに関連し合っているのがわかると思います。1点にまとめると、
「社会にインパクトを与えられる起業家になるには、マインドセットが重要である」
この「マインドセット」一言にまとめられると思います。
どんなに良いアプリケーションやサービスであれ、それを世の中に発信するには壁が立ちはだかります。その時、起業家自身がどう立ち振る舞うのかで事業が成功や失敗が決まるのは言うまでもないでしょう。
その時のためにも、マインドセットが重要であるとこの記事の筆者は言っているのですね。
アクションを起こすことの重大さ
また、記事で紹介された6つのフレーズに共通していることは、内であれ外であれ勇気を出してアクションを起こすことです。
自分自身の生きる意味や目的を問いただすのには勇気がいるし、仲間に助けを求めるのにもプライドを捨てなければならない。
しかし、アクションを起こさなければ壁が崩れることはないのです。
そして、このことは起業家だけでなく、サラリーマンとしてビジネスに携わる人も共通する真理です。仕事での壁にぶつかった時には今紹介した6つの方法を実践してみると、意外と簡単に壁は崩れます。
ここからは、Entrepreneurに掲載された記事を翻訳し、この大切な6つのことについて詳しく説明します。
今回、この記事を書いたのは起業家であり、現在はオラクル社のクナル・スード。
社会にインパクトを与える方法や、リーダーシップ論において卓越した知識を持っており、TEDでのスピーチ経験、『幸福の指数関数』という本も出版しています。
社会にインパクトを与えたい起業家がマスターするべき6つのこと
本物の起業家精神とは、目の前にある「問題を解決しようとするマインド」のことを示す。
しかし起業家にとって本当の成功とは、生活の根底や、人間にとってなにかしらのレガシー(遺産)を残すことだ。今後、あらゆる創造的な解決方法が求められる問題は、起業家たちの手によって解決されるだろう。
このことは従来、大手の企業が一手に問題を解決していた教育、健康、エネルギーの分野にも言える。次のラリー・ペイジ、イーロン・マスク、ビルゲイツになるのは、こういった大きな市場にインパクトを与える起業家に違いない。
それでは、どうのようにして起業家として本当の成功をつかみとるのか、その方法を教えよう。
1.目的意識と「なぜ」を忘れずに。
起業家のパイオニアであるゼロ・グラヴィティ・コーポレーションのピーター・ディアマンディスは
「The best way to predict the future is to create it.」
(未来を占う最高の方法は、未来を作ることだ。)
と語った。
人々はよく私に「クナル、私は30歳になる。でも人生において何をすれば良いのかアイディアがないんだ」と言う。
しかし明確な目的意識がなければ、人は人生を無駄に費やすことになる。世界を変えるような人間には、「WHY(なぜ)」の強い意識があり、明確な目的を持っている。
例えば、イーロン・マスクは「世界、人類の根底を変える」という目標を語った上で、ソーラーシティ(ソーラーパネルの会社)やテスラモーターズ(自動車会社)、スペースX(民間宇宙事業会社)を生み出した。
もしあなたに今目的がないのであれば、今から書くいくつかの質問を自分自身にしてみよう。
- あなたにとって最大の問題は?そしてなぜそれが最大の問題なの?(コミュニティや、教育、貧困の改善など自己の根底をみつめてみよう)
- 何をするために生まれてきたと思いますか?
- あなたを毎朝興奮させるものがあるとすれば何?そしてなぜ?
- 無料でできることで、あなたが最も楽しめることは何?
- あなたが毎日不満に感じるものは何?どうやったら解決できるの?
- もし宝くじに当たったら、どんな人生を送る?
- 後世にどんな遺産を残したいと思います?
人から与えられたモチベーションは長続きしません。潜在的なモチベーションはあなたの価値を高めることにつながります。
2.目的を見返す
すべてのプランは実行しなければ価値がありません。プランを実行すると、真っ直ぐに進んでいないと思うことがあるでしょう。「プラン」と「現実」とは時に衝突するものなのです。
なので、プランを実行しているときは、目的に沿って進んでいるか見返す機会を増やしましょう。
『イメージ:Mary Delaney, The Oracles』
目的を見返す方法は、あなたのパーソナリティによって異なります。
外交的な人は、自分と同じ部族=同じ目的を持った人とのつながりを得ましょう。セミナーやSNSなどで同じ目的を持った人を探してみることができます。
もしあなたが内向的な人ならば、自分のマインドを見つめる機会を増やしましょう。
毎日、朝と夜に心の中に浮かぶことすべてを書き出してみます。あなたの目的は何か?その答えを何回も練り直してみるのです。週末にはインターネットなどのテクノロジーから離れてみましょう。また、本を読んだりするのも良いことです。
1の質問票は一生大切するべき宝物のようなクエスチョン。他人から与えられたモチベーションは長続きしない、一方で自分で見つけたモチベーションは自己の価値を高めるという言葉は真実です。
また、会社が長続きしない、やりたいことが見つからないひとは、自分自身に1の質問を投げかけてみよう。たどり着いた答えが、現状のサービスで解決できることであれば、そのサービスを提供している会社に入れば良い。
今あるサービスで解決できないのであれば、自分で立ち上げてみましょう。起業や自分でサービスをローンチするのは意外にも簡単ですよ。
次は「社会にインパクトを与えたい起業家がマスターするべき6つのこと」の3と4をお届けします。